
体脂肪の減少にはミトコンドリアの活動が重要になってきます。
前章(体脂肪が減るメカニズム)でミトコンドリアが体脂肪を減らすのにどう関係しているか解説しました。
残念ですがミトコンドリアは加齢とともに減っていくことが分かっています。
どのような行動がミトコンドリアを減らすことになるのか、ミトコンドリアを増やすにはどうすればいいかについて記載したいと思います。

ぴょんちゃん
ミトコンドリアは加齢とともに
減ると云われると気になるわ

まゆさん
加齢とともに脂肪が落ちにくく
なる原因にはミトコンドリアの
減少が関係していると思うよー
気になるようだったら最後まで
記事を見てみてね。
ミトコンドリアについて

ミトコンドリア
ミトコンドリアとは
ミトコンドリアは体内の細胞の構造物の1つで遊離脂肪酸と酸素を合成してATP(エネルギー源)を生成します。
ミトコンドリアは心筋細胞、骨格筋の赤筋、脳神経や肝臓などのエネルギー消費量が多い細胞に多く含まれています。
ミトコンドリアは人体の発電所と云われておりATP(エネルギー源)を生成します。
ミトコンドリアが減ってしまう原因
ミトコンドリアの減少は活性酸素が大きく影響していると云われています。
活性酸素は体内に酸素を取り込んだ際にエネルギーを作り出す際に発生する物質でヒドロキシルラジカル・スーパーオキシド・一重項酸素・過酸化水素の4種類があります。
体内に取り込んだ酸素の2%が活性酸素になると云われています。
活性酸素は細胞を酸化させて老化の原因になると云われています。
活性酸素はシミ、シワ、がん、動脈硬化、糖尿病などの病気の原因になると云われています。
活性酸素は呼吸から発生する以外にも体内で異物と判断されたものから活性酸素が発生することがあります。
●ストレス
ストレスはコルチゾールというホルモンを分泌しますがその際に血管が収縮します。
血管が収縮した後、血管が元の収縮状態から解放された際に活性酸素が大量に発生します。
●紫外線
体に紫外線を浴びると皮膚組織に大量の活性酸素が発生します。
この活性酸素は一重項酸素に該当します。
一重項酸素はメラニン色素形成を促して組織にダメージを与え、肌のシミ、シワの原因となります。
●食品添加物
食肉加工のソーセージやハム、コンビニに売っている弁当などに食品添加物は含まれています。
食品添加物は防腐剤や着色料で使われますが化学合成された添加物は異物と判断されて活性酸素を発生させます。
●喫煙
煙草を吸うと白血球がたばこに含まれる有害物質を除去しようとします。
この時に活性酸素が発生します。
●無酸素運動
筋トレなどの無酸素運動は筋肉が強張り虚血状態になり血流が戻った際活性酸素が発生します。
ミトコンドリアを増やす行動

食物よりミトコンドリアを活性化させる
食材よりタウリンを摂取する
ミトコンドリアを増やすにはタウリンが入っている食材を摂取するのがいいとされています。
◆タウリンを多く含む食材100gあたり
食材 | タウリン含有量(mg) |
牡蠣 | 1130 |
マダコ | 900~1670 |
ほたて | 769 |
あさり | 664 |
いか | 350 |
※時期によりタウリン含有量は変動します。
食材よりビタミンB群を摂取する
ビタミンB群が入った食材はミトコンドリアがATPを産生する活動を促す効果があると云われています。
ビタミンB群8種類からなる水溶性ビタミンの化合物です。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ナイアシン
- パントテン酸
- 葉酸
- ビオチン
- 豚肉
- レバー
- ウナギ
- サバ
- 豆類
- キノコ類
食材より鉄分を取得する
鉄分が入った食材はミトコンドリアがATPを産生する活動を促す効果があると云われています。
・煮干し 片口イワシ
・豚レバー
・鶏のレバー
抗酸化物質を摂取する
抗酸化物質はミトコンドリアの減少に大きく関係している活性酸素を抑制する物質のことです。
抗酸化物質とは抗酸化作用があるフィトケミカル、ミネラルが含まれる食べ物です。
フィトケミカル
フィトケミカルとは
野菜、果物、豆類などに含まれる化学成分で植物にとって有害な紫外線、害虫などの害をもたらすものから体を守るために作りだされた色素や香り、アク、辛味のことです。
フィトケミカルにはポリフェノール、リコピン、βカロテン、カテキン、ビタミンC、ビタミンEを含みます。
種類 | 食材、食品 |
ポリフェノール | 大豆、蕎麦、ブルーベリー |
リコピン | トマト、柿、ピンクグレープフルーツ |
βカロテン | ニンジン、カボチャ |
カテキン | 緑茶、番茶、ほうじ茶 |
ビタミンC | アセロラ、キウイフルーツ、パセリ |
ビタミンE | 煎茶、アーモンド、大豆 |
ミネラル
ミネラルとは
ミネラルとは身体の組織を形成するのに必要な栄養素です。
主に骨、歯を形成するのに必要な栄養素です。
五代栄養素の1つでカルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、リンなどを含みます。
ミネラルは体内で作ることが出来ないため食材より摂取する必要があります。
ミネラルが多い食べ物
種類 | 食材 |
カルシウム | 干しエビ、乳製品 |
マグネシウム | ナッツ系、海藻類 |
カリウム | 海藻類、バナナ |
亜鉛 | 牡蠣、煮干し |
まとめ
・活性酸素がミトコンドリアを減らす原因になります
・ミトコンドリアは食材から増やすことができます
・加齢とともにミトコンドリアは減少します
・ミトコンドリアを増やすにはタウリン、ビタミンB群、鉄分、フィトケミカル(野菜、果物)、ミネラルでいろんな食材を摂取することが大事になります
上記を読むことでミトコンドリアが減ってしまう原因やミトコンドリアを増やす食べ物を理解できたのではないでしょうか。
食べ物はバランスよく食べるのが大事だと感じた方も多いと思います。
ダイエット中はミネラルは不足しがちになるのでダイエット中もミネラルをしっかりとりましょう。
抗酸化物質は活性酸素を抑制する働きがあり、アンチエイジングにも期待が持てますので積極的に摂取をしましょう。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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